ニコチン酸

ニコチン酸も摂取が必要な栄養素で、ビタミンB3とも呼ばれます。
ニコチン酸はニコチンの酸化物として知られていましたが、生理活性物質としてはペラグラという皮膚疾患を防ぐ抗ペラグラ因子(pellagra‐preventive factor)として、鈴木梅太郎、カシミール・フンクによって独立に発見されています。
後に、摂取必要なビタミンであることが判ったそうです。

ニコチンはアデニン二リン酸、リボースと結合してニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)やニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)に変換され、酸化還元酵素の補酵素として働きます。







NADHはHMG-CoA還元酵素の水素供与を行う補酵素として働きます。(HMGの項目へJUMP)

またNADP(H)は乳酸デヒドロゲナーゼの補酵素でもあります。
乳酸デヒドロゲナーゼは乳酸とピルビン酸との変換に関する酵素です。
このときの反応の実際の主役はニコチン酸の部分です。












3D図を示しました。(MolFeatプラグインが必要です)

        

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