Lambertellolの生合成
lambertellol A, Bは、その構造から複数の酢酸から構成されるポリケチドであると思われた。
しかし、普通のポリケチドのように一筆書きであらわすことができず、説明がそのままではできない構造であった。
そこで13C同位体ラベルした酢酸を培養液に添加してその詳細を検討した。ジャガイモ-蔗糖培地200mLに滅菌時に20ミリグラムのラベル酢酸を加え、その後Lambertella sp.1346を植菌し培養した。
13Cが導入された部位はスペクトルの強度が増大する。酢酸のラベルする位置によって異なった位置のシグナルが増大した。
さらに、酢酸の二つの炭素とも同位体を導入したラベル酢酸を加えて培養した。得られたlambertellolの13C-NMRスペクトルを解析することによって、その生合成の詳細を下に示したように、オクタケチドから二つの炭素が炭酸ガスおよび一酸化炭素として脱離しているということを明らかにした。