背景
1912年、堀はリンゴ果実の新病害「夏稔珠病」とその病原菌 Seclerotinia Phaeospora Hori (後に新種 Phaeosclerotinia nipponica Hori に格上げ)を報告した。
しかし、その報告はその後途切れてしまっていたが1990年、弘前大学原田教授は、リンゴ果実夏稔珠病はリンゴ灰星病菌(Monilinia fructigena) にリンゴチャイロミ病菌 (Lambertella corni-maris)がマイコパラサイトした状態と解明した。
写真は、いずれもパラサイトLambertella corni-marisと宿主Monilinia fructigenaとの対峙培養したものを顕微鏡で観察 写真左:ホスト菌糸の中にパラサイトが入り込んでいる 写真右:パラサイト菌糸がホスト菌糸に誘引されている |
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これらの実験から、本マイコパラサイトには、化学物質が関与していると考え研究を開始した。
<参考> 文献で見られるマイコパラサイト |
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