SystematicとMonte-Carlo

 モンテカルロ法という言葉は聞いたことがあるけど、何のことだかわからない。化学の言葉ではないことは確かだ。
 調べてみると「決定論的及び確率論的処理に無作為抽出を用いる方法」。何の事なのかさっぱりわからない。
 「カードの1人遊びの結果を一般的に考察するには、あらゆる組み合わせをすべて計算しなくとも、多数の試行をおこなって、その出現確率を計算すれば近似的にただしい。
多少解かったような気もするがやっぱりわからないの範疇から抜け出せない。発明はフランス人でもモナコ人でもなく、ハンガリー系アメリカ人J. フォン・ノイマンの発明ということから、「モンテカルロ」という名前は賭博に由来すると考えてよさそうだ。
 お堅い数学に賭博性を導入したものと考えてよいのであろうか?
 モンテカルロ法を用いると、サンプリング方法に乱数を導入することにより、システマティックにチェックしていくより解を求めるのに時間が短縮できるということらしい。ただし、乱数は乱数。本当の解かどうかはわからない。この辺が悩む所だ。このあたりが賭博性ということであろうか?

 Spartanの配座解析では分子の複雑さを考慮し、Systematic Monte-Carloを自動的に設定するらしい。もちろん。配座解析(Conformation Distribution)設定時に。Optionにキーワードを入れることによってSystematicとMonte-Carloの二つを選ぶことが出来る。
 何年か前、コンビケムが流行りだしたとき、「馬券は全部買えば必ずあたる。これがコンビケムだ。」といっていた先輩がいたが、配座解析も同じで、全ての初期配座を全部計算したら必ずグローバルミニマムは見つかるのは間違いない。
 とすると配座解析は「##駅の売り場で買うと宝くじが当たる」と同じレベルかと思ってしまう。モンテカルロ法で宝くじを解析すると全部買わなくても大当たりする。このほうが魅力。(アルゴリズムの研究している先生、ゴメンナサイ)。

いずれにしても、いたずらして判ったこと。「最安定配座を求めるのは難しい。」



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